株で損をするのは能力や経験の問題ではなく、心理の問題だった!あなたは株で儲けていますか? 損していますか? 実は多くの投資家が投資に不向きな性格だということがわかってきました。勝つためには情報や知識を身につけるよりも「心理を読む」ことが大切なのです。いま脚光を浴びる行動経済学をベースにして、投資家が陥りやすい心理傾向や判断の誤りを明らかにします。もちろん対策も具体的に解説します。自分を読み、他人を読み、相場を読めば、投資での成功は間違いなし!
プロローグ 人の心理を知らずして株に勝てるわけがない!
1 賢明な投資家は自分にあった投資方法を選ぶ
2 準備もせずに市場に参加すればカモになる
3 お金に対しての自分の心の“クセ”を知る
4 冷静で的確な判断をするために大切なこと
5 自分が保有する株式に惚れ込んではいけない
6 投資では“もったいない”よりも“あきらめが肝心”
7 損を怖がりすぎると損はさらに膨らんでゆく
8 損失のダメージは2倍以上の儲けがないと埋められない
9 人は無意識のうちにお金に色をつけてしまう
10 つい人と同じことをしたがる心理を冷めた目で見る
11 大儲けを恐れる深層心理を克服する手立ては
1 無関係なはずの過去の結果にとらわれる
2 結論を急いで、ものごとを単純化する
3 サンプル数を無視して一般論を当てはめようとする
4 最初に接した情報にとらわれてしまう
5 つい自分だけの好き嫌いで判断する
6 単なる数字にも何らかの意味があると思い込む
7 小さな数字、細かな要素を無視してしまう
8 目に見える数字、目につきやすい数字に引きづられる
9 先入観念にとらわれてしまう
10 面倒な決定や決断を先延ばしにしたがる
1 信じてよい直感、信じてはいけない直感
2 思いつきやすいこと、目立つ情報が“正しい”とは限らない
3 相対値と絶対値とを混同してはいけない
4 予想を当てたければ予想が導かれた手法を知る
5 確認にならない確認を防ぐ手立ては
6 目前の満足にこだわると、将来の大満足を捨ててしまう
7 いくら縁起をかついでも偶然の産物はしょせん偶然しだい
8 “知っている”だけで対象を過大評価してはいけない
9 判断は言葉や数字の「使われ方」によって大きくブレる
1 どんな性格の人が株式投資に向いているのか
2 人の意見は聞くべきかそれとも無視すべきか
3 なぜ人の意見を聞いて,そのとおりに投資したがるのか
4 堅実な人ほど確実なものを選びがち
5 前向きな性格、楽天的なタイプの人が陥りやすいワナ
6 自信家の小さな長所と大きな短所
1 株式投資で成功するのに必要なものは?
2 株式はカブ(大根)と同じ。売り買いを具体的にイメージする
3 市場に参加している投資家はあなたの同志かライバルか
4 どのようなスタンスで市場に参加すればよいか
5 株式投資ではオーナー意識は持たない方がよい
6 根も葉もない噂を耳にしたらどうする?
1 市場に参加するなら、まず言葉の意味を知る
2 市場全体の心理状態を知り、情報の裏を推測する
3 株価を予測するのに適した方法とは?
4 最優先で決めるべきは「値下がり時のルール」
5 「株で1億円稼ぐ!」はやめた方がよい
林 康史(はやし やすし)
立正大学経済学部教授。
大阪大学法学部卒。法学修士(東京大学)。メーカー、また、生命保険・証券投資信託・銀行の金融三業態で、海外営業・原価管理・外国為替ディーラー・エコノミスト・ストラテジストなどを経て、2005年4月から、現職(金融論・国際金融を担当)。
編著書・訳書に、『相場のこころ』『欲望と幻想の市場』(以上、東洋経済新報社)、『冒険投資家ジム・ロジャーズ世界バイク紀行』『大投資家ジム・ロジャーズが語る商品の時代』(以上、日本経済新聞社)、『基礎から学ぶデイトレード』『マネーの公理』『株式投資』『商品先物の実話と神話』(以上、日経BP社)、『天才数学者、株にハマる』(ダイヤモンド社)、『株価が読めるチャート分析入門』(かんき出版)、『金持ち父さんの投資ガイド入門編・上級編』(筑摩書房)、『伝説の株必勝法「W.D.ギャンの28鉄則」』(小学館)他、多数。
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