8割近くの人が一生に一度は経験するという腰痛。このため数多くの民間療法をはじめ、多くの対処法・予防法が考案されている。しかし、一口に腰痛といっても、その原因は様々。「これくらい…」と勝手に判断し、間違った対処法をすると深刻な後遺症が残ることもある。腰痛のエキスパート医が正しい知識にもとづいて正しい治療をやさしく解説。併せて腰痛を起こさないための予防法も懇切丁寧に紹介する。
なぜヒトは腰痛に悩むのか 8
腰にはどれだけの負担がかかっているのか 10
からだを支える背骨の構造と役割を知る 12
腰痛を起こす人と起こさない人の違いとは? 22
ストレスが多い人は腰痛が長引く 26
背中が曲がる原因の第一は椎体の圧迫骨折 27
背中が曲がる原因の第二は椎間板の変性 31
放っておいてよい腰痛、ダメな腰痛の見極め方 36
急性腰痛の代表「ぎっくり腰」 42
コラム ぎっくり腰は冷やすとよいのか 46
中高年男性に多い「腰椎椎間板ヘルニア」 48
椎間板の水分減少で起きる「椎間板変性症」「変形性腰椎症」 60
椎体のずれなどが原因の「脊椎分離症」「変性すべり症」66
脚の痛みやしびれ、背中が丸くなる「脊柱管狭窄症」 70
コラム 腰の病気は医師によって違う病名がつくことがある 77
骨がスカスカになる「骨粗鬆症」 81
腰痛を引き起こす「その他の病気」 89
コラム 腰痛が起きる皮膚の病気もある 91
医療機関を受診する症状・しなくてよい症状 94
コラム 整形外科医と脊椎専門医はどう違う? 97
薬や注射による基本的な腰痛治療 98
痛みを和らげる効果のある物理療法 104
心理的ストレスが原因の腰痛には認知行動療法 108
どんな病気のとき、どんな手術をするのか 109
意識するだけで腰痛を予防できる生活のヒント 116
腰に負担のかからない寝具や椅子を使う 123
コラム 和室ではどんな姿勢が理想的? 126
腰痛の起きにくいからだになる 127
さまざまなスクワットによる運動療法 136
家庭用治療器や市販薬の使い方は? 140
腰痛を防ぐ食事を摂ろう 142
1 腰が「急に」痛み出したときの13問 148
2 腰の痛みがなかなか取れないときの12問 157
3 腰痛とのつき合い方についての20問 168
近藤 泰児(こんどう たいじ)
東京都立多摩総合医療センター院長。 1979年東京大学医学部卒業。東京都立豊島病院などを経て 03年都立駒込病院整形外科骨軟部腫瘍外科部長。09年より 東京都立府中病院(当時)副院長。10年より都立多摩総合医 療センター副院長、13年より現職。 日本整形外科学会認定専門医・認定脊椎脊髄病医、日本脊椎 脊髄病学会認定脊椎脊髄外科指導医、北東京医療連携フォー ラム常任理事、都立病院整形外科研究会代表世話人。 転移性脊椎腫瘍の診断と治療、とくに術中照射療法について の論文多数。 一般向け著書に『腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症 正しい治療がわかる本』(2010年8月,法研)がある。
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