自分より優秀な部下を育てるプロならではの教え方を分かりやすく解説。
なぜいまティーチングなのか──「教える力」を取り戻すために
プロローグなぜ思いどおりに部下は育たないのか
なぜ部下を育てなければならないのか……16
──次世代が育たなければ自分の組織も居場所もなくなるから
教える立場の人間が持つべき3つの心構えとは?……21
──それだけの覚悟と意識改革、そして結果が必要
部下指導のためだけの時間をとっているか……30
──1日10分でもそれだけの時間を作る
なぜ何回言っても部下にはわからないのか……34
──「言っているだけ」では教えたことにならない
〈コラム〉 禁じ手の〝上司目線〟……25
〈偉人たちの教育者論1〉 吉田松陰……38
1章「部下を教える」ということの意味
なぜ新人にはコーチングよりティーチングなのか……40
──基礎固めはティーチング、能力を高めるコーチング
どんなレベルに達するまで新人を育てるのか……44
──その会社で「一人前」と認められるまで教え続ける
部下のレベルに応じた教え方をするには?……51
──人材マトリックスで部下の現状を知る
どんな変化が起きたら部下を教えたといえるのか……56
──部下に4つの変化があって初めて成果が出たことになる
上司が部下に教えるもっとも重要なものとは?……60
──知識・技術よりもマインドを重視する
「マインドを教える」とは具体的に何を教えるのか……63
──目的・モチベーション・意義・勇気の4つ
知識や技術を教える際に注意すべき点は?……72
──文字になっていない会社の不文律、実態なども教える
〈コラム〉 修行の3段階 「守・破・離」……48
〈コラム〉 選択理論とは……74
〈偉人たちの教育者論2〉 近藤内蔵之助……78
2章部下から尊敬される上司の心得
熱意と根気をもって教えるために必要なものは?……80
──愛情をもって教えれば部下は尊敬をもって応える
部下を評価する際の注意点は?……85
──良いときも悪いときも公正公平を心掛ける
「失敗談」を話すことはなぜ効果があるのか……88
──同じ道を歩む部下にとって教訓となる
「手柄話」「苦労話」をなぜしてはいけないか……91
──部下に得るものがないばかりかモチベーションを奪うから
教えることに完璧を期してはいけない……94
──準備は万全でも思うように指導できないこともある
〈コラム〉 部下を簡単に諦めない……82
〈偉人たちの教育者論3〉 西郷隆盛……98
3章いざ実践のティーチング
ティーチングはどのような段取りで進めるのか……100
──効果をあげるには6つのステップを踏む
実例に学ぶティーチングの進め方……111
──マインド・知識・スキルの組み合わせ
なぜ「部下をほめる」のが不可欠なのか……119
──部下のモチベーション維持が図れるから
部下のモチベーションをグンと上げるほめ方とは?……122
──本人だけでなくチーム全体にも好影響を及ぼすほめ方
部下を叱る際に注意すべき点は?……129
──間違いを正し、具体的に指導する
部下のタイプ別ティーチングの注意点は?……137
──女性・年上の部下・反抗的部下などへの接し方
教えたことをより確実に身につけさせるには?……143
──テストを実施すれば知識の確認ができる
〈コラム〉 具体的に、わかるように教える……116
〈コラム〉 間違ったティーチング……133
〈コラム〉 学校教育にもPDCAを……145
〈偉人たちの教育者論4〉 坪内逍遙……150
4章教える環境を整える
新人と同時にチームも教育する理由は?……152
──チームに新人を育てる気がないと効果が上がらないから
チームで新人を教える際のポイントは?……155
──先輩社員に指導を任せると数々のメリットがある
指導者ごとに話が食い違った時はどうする?……158
──意見を聞く機会を奪わず翻訳して部下に伝える
結果を出す力と出させる力の違いを知っておく……165
──上司は知っていることをいかに伝えるかを勉強する
ティーチングに必要な知識を得るには?……169
──上司は部下以上に学び続けなければいけない
ティーチングでの話し方のポイントは?……172
──相手に伝わる話し方・準備・あがり対策
ティーチングでの板書のポイントは?……178
──読ませるより見せるつもりで書く
〈コラム〉 否定的な意見も成長の肥やしに……161
〈偉人たちの教育者論5〉 佐藤一斎……182
エピローグ教えるのに必要なコミュニケーション力と忍耐力……183
上司が変わらなければ部下は育たない──あとがきに変えて……192
カバー装幀◎NONdesign(小島トシノブ)
編集協力◎伊藤寛純
本文DTP◎丸山尚子
佐藤 英郎(さとう えいろう)
北海道出身。明治大学法学部卒業後、同大学法制研究所を経て、 研修コンサルタント事業に 30 年携わる。現在、アチーブメント株式会社取締役・主席トレーナー及び現実行動マネジメント 研究所所長。公開研修及び管理職研修を全国で展開。LOUIS VUITTON、電 通、キリンビール、ネスレグループをはじめとする 250 社以上の研修実績を持つ。その受講生は延べ 20 万人にものぼる。 リーダーシップ理論、ビジネスコーチング、DiSC 理論、選択理論などを組み合わせた卓越した指導内容は、多くの企業、参加 者の高い評価を得ている。 国際コーチ連盟(ICF)マスター認定コーチ、DiSC マスタート レーナー、全日本能率連盟マスター・マネジメント・コンサル タント、日本選択理論心理学会会員。著書に『職場のコーチング術』『部下をひきつける上司の会話 術』『プレイングマネジャーのための新図解コーチング術』(以上、アーク出版)、『殻を破れば生まれ変われるかもしれない』『気づく人気づかぬ人』『キッズコーチング』『人生が変わる瞬 間』(以上、アチーブメント出版)ほか多数。
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